父の記憶力

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こんにちは、事務員Tです。

 

当事務所の米倉先生は記憶力が良く、

法律に関することを質問すると、スラスラと教えてくれます。

 

一方私は忘れっぽい性格のため

大切なことは片っ端からメモをしているメモ魔です。

特にお仕事では「忘れちゃった」という事はないように

日々メモをして頑張っております!

 

と、そんな私の努力などどこ吹く風で

他人に興味のない父は、自分事の以外は記憶力が皆無です。

 

その昔、妹の幼稚園でお遊戯会があったとき

子どもの行事など興味のない父親を

ビデオ係として無理やり連れて行ったことがありました。

 

行事が終了した後

家でビデオを確認してみたら妹は映っておらず

ずっとよその家の女の子が映っていました。

どうやら父は妹の顔をしっかりと覚えていなかったようです。

 

ちなみにステージ上には妹を含めた3人しかいませんでした。

つまり3人だけなのに妹が分からなかったという事になります。

その後、妹の行事では私がビデオ係になったのは言うまでもありません。

 

また別の日のこと。

たまたま妹(当時小学生)が不在で、

代わりにイトコ(小学生男子)が遊びに来ていた事がありました。

 

父が仕事から帰ってきて、

イトコを交えて夕食を食べて始めてから30分ほど経過した頃

父はイトコの顔をまじまじと見つめて

「妹じゃないな」と呟きました。

 

我が家は一般庶民なので

10メートルもあるダイニングテーブルで

広々と食事をしていたわけではありません。

手をのばせば隣の人にぶつかるくらいの普通のテーブルです。

 

私は父の発言にとても驚いたのですが、母は慣れたもので

「人数がいつもと一緒だから、気が付かなかったのねー」

とのんびり言っていました。

 

えっ、お母さん、なぜ納得できるの?

わからない。この両親がわからない。

と、当時恐怖を感じたのを覚えています。(今は慣れました)

 

ちなみに父親はよくテレビの横にお金を置きます。

お財布を持たないので、普段はテレビの横にお金を置いて

必要な時にそこからポケットに入れていくのです。

 

記憶力皆無のような父親ですが

テレビ横のお金を100円でも隠すと気が付きます。

どうやら父にとっては娘より100円玉の方が覚えているようです。

 

なお、ここまで妹の話ばかりですが、私の話ももちろんあります。

父に私の結婚式の日取りを伝えたとき

「その日に見たいゴルフ中継があるんだけど、行かなきゃダメなのか」

こんな素敵なセリフを言われました。

 

もちろん結婚式には強制参加させたのですが

式の途中でもゴルフを諦めきれなかった父は

「ゴルフの中継が始まるから、もう帰っていいか?」と母に聞いたそうです。

 

きっと父にとって結婚式の記憶は

「ゴルフが見たかった」の一言に尽きるのだと思います。

 

まあ、、、こんな感じの父の元で育ちましたが

妹ともども道を外れることなく、前向きに生きています。

 

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