こんにちは、事務員Tです。
電力不足が叫ばれているこの夏ですが
弊社はクーラーの設定温度を高めにし
扇風機を併用しながら頑張っております!
ところで私の実家は海に近いのですが
ある時期立て続けに風車が設置されたことがありました。
私の風変わりな父は、なぜか工事現場を見るのが大好きなようで
毎日せっせと見学しに行っていました。
工事現場の人はきっと「また来た」と思っていたに違いありません。
現場の方々、やり辛かったと思います。申し訳ありませんでした。
雨の日以外は毎日見学に行っていた父ですが
最後の風車が完成したある日。
見学から帰って来た父が一言いいました。
「人生の楽しみが無くなった」
それを聞いた私はビックリしました。
なぜならこの時、私は出産のために里帰りしていたからです。
このセリフを吐いた父の横には
彼にとって初孫である産まれたばかりの赤ちゃんがいたのです。
人に興味のない父ですが
さすがに初孫は違うのでは、と期待していましたが
そこはブレずに 風車>初孫 だったようです。
そんな人として何かが欠落している父ですが
唯一救いがありました。
それは孫の誕生した月を覚えていることです。
え、それって当然なのでは……。
と皆様お思いになるでしょう。
しかし我が父にとって当然じゃないのです。
なぜなら彼は娘である私と妹の誕生月を
何度言っても全く覚えないからです。
誕生した“日にち”ではありません“月”です。
12ヶ月しかない誕生“月”が覚えられないのですから
31日もある誕生“日”など分かるはずがありません。
そこは諦めています。
そんな父が孫の誕生した「月」を覚えている。
これはかなりの奇跡です。
やはり僅かながらも孫には興味があるのだと思います。
風車の工事予定はしっかり覚えているけれど
家族の誕生日は覚えられない。
それが私の父という生き物です。