他国の服装と父の服装

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こんにちは、事務員Tです。

 

外国のお客様に接していると、服装にそれぞれの国の特色があって楽しいです。

私見ですが、中国の女性の方はふんわりとした可愛らしい服装、

ブラジルの女性は身体にフィットした明るい色の服装、

韓国の女性は柔らか素材のパンツとベースボールキャップで格好よく。

そんなイメージです。

 

仕事を通して色々な文化を楽しんでいる私ですが、

この世のどこの国にも属さないであろうセンスの持ち主がいます。

父です。

もう何度もこのブログに登場している風変わりな父ですが、

服のセンスもやはり風変わりです。

 

家にいるときはグンゼの白シャツと白いステテコを着ているので気になりませんが、

いざ外出するとなるとすごく変な恰好になります。

 

まず上着ですが、柄ものが好きです。

時には幾何学模様のような柄、時にはミジンコのような柄が大量にプリントされた服を良く着ます。

正直目がチカチカします。

 

そしてズボン。

薄紫色のものがお気に入りです。どこで買ったのか謎のズボンです。

さすがにズボンは無地なのですが、何色か判別つかないようなものばかりです。

 

そんな上下を着ている父を見ると、

不気味な絵画を見ているような、なんとも言えない気持ちになります。

 

幼少時代のことですが、普段は外出しない父と一緒に家族でデパートに行ったことがありました。

しかし早々に見るものがなくなった父はベンチで休むと言い出しました。

 

買い物終了後に父の待つベンチに行ったら、

大の字になって寝ている怪しい服を着たおじさんがいました。

父です。

 

妹と2人、その場で固まったのを覚えています。

近寄りたくなくて、どちらが声をかけて起こすかをジャンケンで決めました。

私が負けました。

 

人々の視線を感じる中、怪しいおじさんを起こすのは辛かったです。

それが父とデパートに行った最後の思い出になりました。

 

また、以前父が一人で故郷の北海道へ行ったことがありました。

親族一同で親睦会をやるとのことで、ビンゴ大会などして楽しんだそうです。

 

問題はその帰り道のことです。

ビンゴ大会で当たった景品(ノコギリ)を、

こともあろうに手荷物カバンに入れて税関を通ったのです。

 

もちろん止められました。

個室に連れて行かれ、厳重注意されたそうです。

 

そもそもビンゴ大会の景品がノコギリというのも謎ですが、

父は「景品をカバンに入れていただけ」という理由で、

ノコギリを持って飛行機に乗るのは問題ないと思ったらしく、

注意された事を不思議がってました。

 

いや、父よ。

不思議がるあなたが不思議です。

 

普通に考えてカバンの中にノコギリが入っていたら危険人物です。

ただでさえ怪しい恰好をしているというのに。

警察を呼ばれなかっただけ感謝しないといけません。

 

そんな父を見て育った私は、

無地でモノトーンを基調とした服ばかり着て、

出来るだけ目立たぬように生きていこうと考えるようになりました。

それは絶対に父親の影響だと思っています。

 

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