字は大きく堂々と

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こんにちは、事務員Tです。

 

私は昔から字が濃くて大きいです。

ノートの線は無視して書くのがあたりまえでした。

 

これというのも、忘れもしない小学校1年生のとき

担任の先生が「字は大きく丁寧に。文字の大きさは心の大きさと同じです。堂々と力強く書きましょう!」と教えてくれたからです。

当時の私は素直にそれに従い、大きな字を書くように心がけました。

 

そんな私でしたが、中学生のときテストの答案用紙に名前を書き忘れるというミスを犯しました。

答案用紙を回収後、そのミスに気付いて内心慌てていると、担任の先生が教室に入ってきて言いました。

 

「名前書き忘れた生徒がいるぞー、これは男の字だな!心当たりのあるやつ手を挙げてー」

 

挙げられない……。

 

挙げられませんよ、先生。

 

すみません。でも思春期なんです、女子なんです。

 

手が挙げられなかった私は、放課後こっそり職員室まで行って謝罪しました。

「字は大きく堂々と」を心がけて生きてきた私ですが、どうやら世間一般の女子は違うのだと学んだ出来事でした。

 

この事件から、小さくかわいらしい字を書こうとしましたが

長年の習性で、どんなに頑張っても気付けばノートの線を無視するほどたくましい字になっていました。

結局、世間一般の女子のカテゴリーに入れないまま大人になりました。

 

今も職場で、ついつい大きな字でメモを書いてしまいますが

米倉先生は「見やすくて良いね」と言ってくれます。本当に優しい職場です。

 

そんな風に励まされ、開き直った私は、今日も大きな文字を書きながら元気にお仕事頑張っております!

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